この写真エッセイ展をやろうとココロに決めたのは
「障がいというレッテルに苦しみ、悩み、周囲を怖れる親たちの力になるにはどうしたらいいのか?」
私自身が悩んでいた時、浮かんだのは苦しみや悲しみを抱えつつも前を向き始めた親たちの顔でした。
法人を設立して5年、たくさんの親子の支援をしてわかったのは育てにくさや発達の遅れがあっても、関わりによってその子たちが驚くほど成長すること。
また親がわが子をしっかり理解して向き合うことができれば、子どもも健やかに育ち、豊かな育児が行えることでした。
自分の子の育てにくさに直面し、葛藤していたある1人のお母さんがいました。その方にどのような言葉が届くのか?模索する日々…
そんな時
別の先輩ママの「私、昔は大変だったけれど療育を通じて色んな人に出会い、頼れる場ができて、今はとても幸せな子育てをしていますよ」という言葉を聞き、それがきっかけでそのお母さんが前に進めるということもありました。
子育ての悩みが尽きることはありませんが、同じ悩みを抱えているのは自分だけではないと知り、共感出来て相談できる人がいる。
それによって同じ悩みでも安心して悩むことが出来るようになる、と改めて親たちの言葉の偉大さに感動した瞬間でした。
子育てに悩みながらも、偏見や障がいという言葉を乗り越えてきた親たちの声にはとてつもない力がある。その言葉を社会へ伝えることができれば、きっと同じ悩みを抱える親の支えとなる。
そして親が未来に希望をみいだすことができれば、子ども自身が自分を生きる力になり、1人1人が幸せに生きていけると信じています。
一般社団法人sol 代表理事 中山千春
主催・お問い合わせ先
一般社団法人sol
〒869-1601 熊本県阿蘇郡高森町上色見1390-1
0967-62-2228(平日10~18時)
sol.mail.8080@gmail.com
※この展示会は、朝日新聞厚生文化事業団「『発達障がい』とともに生きる豊かな地域生活応援助成」をいただき開催します。