まずは自分自身の「体の器」が安心できることを知ってもらうところから。お母さんお父さんと一緒にその子の安心できることを探し、一緒に関わり方を学びましょう。こだわりも強みになっていきますよ。
触覚へアプローチしながら、生活の中での本人の苦手を探し、それを安心に変えるようにアプローチします。自宅でもできるマッサージや関わり方・遊び方を学んでいきましょう。その子が安心して自分を感じて過ごせて、「私は私でいいんだ」と思えるような大人になるように。
療育手帳は必要なく、福祉サービス利用のために自治体が発行する「受給者証」で利用できます。受給者証は、医師などから療育の必要性を認められると申請可能です。様子を見てみる見守りのためでも、療育の必要性は認めることができ、療育手帳の取得は前提にはなりません。
アトリエモモでは、発達障がい、身体障がい(脳性麻痺や難聴など)、知的障がい、精神障がいの子どもたちの発達支援事業を行なっています。障がいの中でも「発達障がい」はなんとなくイメージしにくいかもしれません。でももし、お子さんが「生活しづらそうだな」「育てにくいな」と感じられる場合、その子の特性やスキルと、環境の間に大きなギャップができていることがあります。
大人になってからの「生きづらさ」には、赤ちゃんの時の「発達がゆっくり」「ハイハイしなかった」「言葉がゆっくり」「片方のおっぱいしか飲まなかった」ことなども、実は少なからず関係しているということがわかってきました。
ひとことで発達障がいといっても、人によって特性やあり方は千差万別。「その子自身」の理解を深めていくことが大切だと、私たちは考えています。ひとりひとりの子をより理解していくため、私たちは早期療育を推進しています。
感じ方には、本来個人差があるものです。たとえば同じ音量の音でも、人によってうるさく感じたり気にならなかったりするように。
そして感じ方の特性がとっても強い、ということもあります。すると生活に支障をきたしたり、本人の苦痛になったりすることがあるのです。
このように感覚の感じ方の調整が難しい状態を、感覚過敏/感覚鈍麻といいます。
ひとりひとり違う、感覚の過敏さや鈍麻さ。親としては子のこだわりや嫌がりが強いと、ついつい「わがままだ」「切り替えの悪い子だ」と裁いてしまうこともあると思います。
時には「私の育て方が悪かったんだ」と自分を責めてしまうことも。でも実は、ご両親の育て方が原因ということは一切ないのです。
子どもたちは「うちのお父さんお母さんだったら、ぼく・わたしのことをわかってくれるはず」と思ってご両親の元に生まれてきます。でも最初は「この子が何に困っているのか、わからない」と苦しむこともあるかもしれません。
ひとりで抱え込まずに、その子の強みや困っているところを一緒に探っていきましょう。まずはどの感覚が過敏か/鈍麻なのか、その子の様子を見つつ一緒に療育しながら探っていきます。
それから、その子の好きな感覚はたくさん提供します。苦手なものは、生活の中でついでにできることを取り入れながら、一緒に少しづつ慣れていくようにしていきます。
すぐに適応することも、時間がかかることもあるかもしれません。でも、一緒に考えたり試す時間それ自体が、その子の心の栄養になって、必ずいい方向に向かいます。不安や心配は、やりながらご両親やその子の力に代わるようにお手伝いさせてください。
大切なことは、今日から始めること。
「あれ?」と思った時が始めるチャンスです。そのチャンスを見逃さずに、その子の育ちに、ひいては私たち親の育ちに必要なことを模索していきましょう。
未来はどうなるかわかりません。でも、今日決めて動くことで、未来はきっと明るい方向に向かいます。親子の関係も、よりあたたかくなるはずです。
大丈夫です。
ひとりではないから、一緒に悩み・進んでいきましょう。
療育とは障がいがあるまたはその可能性がある子どもへ、生活のしずらさや困りごとを解消していくための方法を発達や特性に合わせて、発達を支援していくことです。そして、その子の強みを生かし、弱みを強みに変えるようにサポートします。
子どもたちはコミュニケーションの取りづらさから、集団から外れてしまったり、友達が作りにくかったりします。子どもによっては集中が難しかったり、学習に困難を感じることも多々あります。
小学校に上がってからは、学習や集団活動が中心になります。学校に上がってから困難さを感じて、学校を楽しいと思えなくなる前に、就学前・またはより小さい時から子どもたちの特性をつかみ、スモールステップで「できた!」を積み重ねていきます。
コミュニケーションのとり方や、どうやったら理解しやすいかなど、家族も含めてその子のことを理解することで、将来のその子の生きづらさが解消されていきます。遊びこそ最高の学びである未就学児は、子どもの意欲も引き出しやすい時期。子どものやる気を活かし、生活の中でできることを、ご両親と協力して取り入れていくことは、子どもたちの自己肯定感のアップにもつながります。
できない子どもやできない自分を見つけていくのではなく、できる我が子やできる自分を見つけて、自分らしい人生を歩んでいく。そのお手伝いの大切な基盤が、早期療育です。
早期療育では、認知行動療法を通じて、その子を知っていきます。遊びの中からその子の苦手と得意を知り、苦手な感覚は過敏から慣れていくようにアプローチ。そして好きな感覚は生かしながら、遊びからの創造力などにつなげていきます。
アトリエモモでの早期療育は、なんと生後4ヶ月からできます。
抱っこしたままじゃないと寝ない
抱っこを嫌がる
ハイハイしない・変わったハイハイをする
など、その子の運動からも読み取れます。より早期であればあるほど、子どもの生きづらさに大人が気づいて早期対応していくことができます。そして柔らかいカラダと、何よりも柔らかいココロを育てることができるのです。
早め早めに対応して、我が子を知ることが、親である私たちの仕事かもしれません。
そして、それは早い方がその子のためでも私たち大人のためでもあります。二次障害である適応障害を起こさないように。どんな子どもでも、その子の成長と可能性を引き出していくために。そして子どもを支援するだけでなく、療育を通して、お母さんお父さんの相談相手にもならせていただけたら幸いです。
自分らしい人生の
自分らしさを
一緒に見つけましょう
3つのサービスがあることで途切れないサポートが可能です。療育手帳は必要なく、自治体の受給者証があれば利用できます。
マッサージしたり・遊びを取り入れることで、転んだり不器用になることを防ぎ、子供が自分の身体を自由に使えるようになります。