森のようちえんおてんとさん自分で幸せを見い出せる子に

おてんとさ

森のようちえん
3歳〜5歳
認可外保育施設(幼児無償化対象園)
阿蘇・高森

おてんとさんには、森のようちえんの運営に興味がある大人が学びにくる視察の日があります。とある視察日に、アフターミーティングで視察の保育士さんが「自分ならば、すごいね!とつい褒めてしまいます」と話されました。なんともいえない優しさに満ち溢れた、子ども同士の関わりあいがあったその場面について、なぜ褒めなかったのかお話をしたので、保護者のみなさんにもお伝えします。
 子どもたちの素晴らしい場面を見た時ほど、私たちはグッと心の力を使って、褒めたくなる衝動を抑え、見守ることに徹します。褒められると人間どんな気持ちになりますか?褒めることがいい悪いということではなく、褒める時には何をどう褒めるのか、褒めるにもたくさんの褒めるがあります。心配なのが、何かした時に「大人が喜んでくれた!大人が笑ってくれた!」と嬉しくなることに自分の中心を持っていきすぎると、褒められるために行動してしまう子どもになってしまうことに。
 大人の社会でも、誰かに褒められ高い評価を得るために頑張りすぎて、疲れてしまう人を今まで診てきました。だからこそ、おてんとさんでは群れで育てているからこそ、そこに大人の評価を入れずに、その瞬間を大人のためではなく自分のために生きてほしい、ひいては大人になっても人のために人の評価を気にして生きて苦しむのではなく、自分を大事にして自分のために生きて、そして人と共に生きる喜びを感じてほしい。自分を大事にして初めて誰かの役に立ちたくなる、そんな人生を生きていってほしいからこそ、この時期には自分の自然に湧き出づる気持ちを大事にしてほしいと常に思って子どもたちに関わっています。
 褒めすぎず、叱るのは最小限にし、精神科上がりだからついついカウンセリング的な関わりになってしまいますが、子どもたちの今を認め、大人になった時を想像し、そしてこの子の今に必要なことを一緒に紡いでいく。保護者さんは1日園長さんとしていつでも保育に参加できるので、たくさん参加して、質問してくださいね!
(ちはる)

中山千春
「おてんとさんだより」より
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こころのおてんとさんをともに輝かせる
保育の特徴
自分は
こうありたい、とか
こうしていきたい、とかいう
意志を育てていくためには、実は
感覚を育てることがいちばんの近道です。

7歳までの間に感覚が育ち
からだという器ができてはじめて
その中にこころが沢山はいっていくんです。
阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん

多彩な阿蘇をフィールドに
自然・文化を感じて育つ

森で過ごすだけでなく、子どもたちに伝えたいのは、多彩な自然と文化です。ここ阿蘇には、人間が農林業や地域で創ってきた営みを身近に感じやすい環境があります。地域の人たちもやさしく見守ってくれ、一般には立ち入れない牧草地や農地でも特別な許可を得たりして、阿蘇いっぱいで、思い切り遊んでいます。

多様なフィールドの中で人と人とが関わり合い育ち合える、そんな「場」が、おてんとさんの宝です。そんな中で身体と感覚を育て、心を育てることで、意志が育つ。好奇心を奪うのではなく、遊びの中で「生み出す力」を育んでいくことで、次の教育や、人生を生きる力の土台づくりを目指しています。

インクルーシブ教育を大切に
違うみんなと、群れで育ちあう

「子どもたちには、それぞれ違いがある」ことを意識しつつ、全ての子どもが共に成長できるように、一人ひとりの発達に寄り添うのがインクルーシブ教育です。自分の気持ちに気づき、みんなで話し合い、そこから始まる「みんな違ってみんないい」を、小さいころから体感としておぼえ成長していく。それが差別のない世の中へつながるはず… だから「群れで育つ」を大切にしています。

気になったり、困ったりしているお母さんお父さんたちも、みんなどうぞ、私たちが全て受け入れます。その子らしさをいかしながら、「困ったなあ」ということも一緒に「大丈夫、どうすればいいか」というところまでつなげていきたいと思っています。

シンパシーよりエンパシー。
見守り、想像し、はたらきかける

SOLでは大人も子どもも、相手がどうありたいと思っているかに寄り添うことを大切にしています。おてんとさんでも常に子どもたちの気持ちを考え、自分たちに何ができるかを考え、なんと問いかけるかを考えます。責めたり、かばったりの問いではなく、いかにニュートラルな問いで、子どもたちの心の本当のところを引き出していくか。

本当に一回一回が難しい仕事だけど、これが一番やりがいのある仕事だなと思っています。

ひと育ての智慧を受け継ぎ、
わらべうたで自分の力をつけていく

地域の人びとが培ってきた文化や芸術から子育てに活かせることはたくさんあり、その智慧を伝承していきたい、と私たちは考えています。昔から「ひと育ての、歌のついた遊び」と言われる、わらべうたもそのひとつ。

森のようちえんでは自由に主体的に動くことが多いけれど、そうではない時間もあえて、おてんとさんでは作っています。わらべうたではルールのある遊びの中で、自分をどうコントロールしたり我慢するか、いろんな場面で自分の力を試されるのです。昔から伝わる子どもたちの大事な文化で、子どもたちに自分の力をつけてほしいと願っています。

子育て親育ちを、みんなで。
保護者さんコミュニティで支えあう

おてんとさんのお母さんお父さんたちも、みなさんと同じように、子育てで毎日悩み苦しんでいます。もちろん楽しいことも、たくさん。おてんとさんでは、スタッフが保護者さんに積極的に関わっていくだけでなく、保護者さん同士で話しあえる場づくりを心がけています。また保護者さんは保育現場や保育前後のスタッフMTGに参加して見守りを体験する「1日園長の日」を何度でも作って、気になることを沢山質問・相談できます。

子どもたちとどういう関わりをするのがいいか、日々悩むことを、スタッフも保護者さんもみんなで共有して明日につなげていけている。これは、私たちが「おてんとさんって、いいなあ」と感じ、とても大切にしている景色です。

野外保育を中心に「わらべうた」や「手仕事」の日も織り交ぜて活動しています。
おてんとさんの1日
9:30
登園前
受け入れ前のスタッフミーティングでは、子どもたちの心の動きや安全管理など、今日のポイントを共有します。1日園長もここから参加。
10:00
登園
登園場所は活動内容によって日々変わります。登園したら、朝の会。子どもたちの気持ちをよく聴いて観察し、その日の流れや危険回避のための約束などをみんなで確認して、活動開始。
10:30ごろ
午前活動
子どもたちの自主性を大切に、見守りながら活動します。安全だけを守るのではなく、子どもたち一人一人の"これまで"も俯瞰して、その子の心にはたらきかける声かけをして見守ります。
12:00ごろ
お昼ごはん
おてんとさんはお弁当持参です。毎日作るのは大変ですが、無理せず、飾らずで大丈夫。身体も心もたくさん使った子どもたちは、ハラペコですから。野外調理の日や、地域の方が作ってくれる日も。
12:30ごろ
午後活動
お昼寝なく、しっかり遊びます。1日同じエリアで遊ぶこともあれば、移動しながら複数エリアで遊ぶことも。濃い1日を過ごした後は、絵本を読み聞かせ、帰りの会で子どもたちと振り返りをします。
15:00
お迎え
お迎えタイムは、保護者さんとコミュニケーションする大事な時間です。子ども一人一人の様子を日々伝え、ママパパの相談にのる時間を積み重ねます。忙しいママパパ同士の会話も弾むひと時です。
降園後
降園後は1日園長さんも一緒にミーティング。子どもたちの様子への気づきや、明日からの声かけや接し方、安全対策などについてスタッフ全員で共有します。写真とお便りで子どもたちの様子を保護者さんとのLINEグループへ毎日お送りしています。
雨の日も楽しい!
小雨ではレインウェアを着て屋外で遊びます。大雨のときには、廃校活用施設「阿蘇フォークスクール」の屋内で遊びます。
自分の気持ちを味わい、切り替え、今日をご機嫌に変えられるのは、自分だけ
おてんとさんと四季

おてんとさんは、地域のたくさんの大人たちにご協力いただき、南阿蘇・高森の広大なフィールドをいっぱい使って、いろんな場所で多様な遊びをしています。

流れる四季を通して、変化する自然や、季節の地域行事などを身近に感じられるダイナミックな環境で、大切な幼児期をお子さんと過ごしてみませんか。

阿蘇山
春阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん
夏阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん阿蘇高森の森のようちえんおてんとさんあ
秋阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん
冬阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん
保護者さんもみんなで育ちあう、1年間
子育ての場づくりを、みんなで。
スタッフと、保護者同士と、で交流する保護者会を毎月開催
保護者さんも企画運営に参加する行事を季節ごとに開催
「1日園長の日」には保護者さんも保育に参加。質問や相談も大歓迎
預け合いや送迎シェアなど、自主的に支え合うコミュニティで、卒園後もママ友
“子どもたちと人と心の旅に出る瞬間がやめられずに、やっぱり私は今日もここにいる。”
〜 2023年3月の「おてんとさんだより」より 〜
2023年3月の「おてんとさんだより」を読む
園の概要
団体名称
一般社団法人sol(ソル)
事業種別
認可外保育施設(幼児無償化対象園)
開設
2019年4月
職員
保育士5名、作業療法士2名
開園日
火曜日〜金曜日
開園時間
10:00〜15:00
長期休暇
夏冬春に周辺小学校と同程度の長期休みあり
対象
3歳〜5歳
定員
24名
連絡先
TEL 0967-62-2228
E-MAIL sol.mail.8080@gmail.com
阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん
阿蘇高森の森のようちえんおてんとさん
入園のご案内
自分で幸せを見出せる子になってほしい
おてんとさん五ヶ条
おてんとさん五ヶ条
保育料
3〜5歳児 40,000円/月  ※補助金制度があります。
保育料補助制度
国の幼児教育無償化対象になるご家庭(2号認定:保育の必要があると認められたご家庭)には上限37,000円/月の補助が国から出ます。一旦保育料を支払っていただきますが、後で戻ってきますので、実質の保育料は3,000円となります。
入園までの流れ
1
お問い合わせ
まずは、気になったらお問い合せください。sol.mail.8080@gmail.comか、Instagram/Facebookのメッセージでも大丈夫です。アポイントを取っていただいたら、こちらからご連絡します。「なぜ、おてんとさんの扉を叩きたくなったか」をお聞きして、ご都合のいい火曜日を体験日とさせていただきます。なお毎月一回、定例の体験日も設けています。初回は無料です。まずは、何事も!体験してから考えてみてはいかがでしょうか?
2
おてんとさん体験
体験日は基本的に月一回の体験の日か、ご相談に応じて別の日も設定できます。10:00〜12:00の午前中、親子でおてんとさんの子どもたちと一緒に森で遊びます。体験しながら疑問に思ったことをスタッフに聞いたり、お子様の様子を一緒に見て親御さん自身も森のようちえんそのものを感じてほしいと思っています。体験が終わられたら、疑問質問、何ででもお答えします。何よりもご家族の理解が大切です。お父様をつれてまた、来られることもあります。その時はまた体験にいらしてください。
3
入園願書提出
体験にご参加いただいた方に、入園書類をお渡しします。入園したい意思が固まったらお電話していただき、その後書類を郵送・または直接お持ちください。
4
入園決定のお知らせ
入園決定の電話連絡をします。(定員オーバーの場合は抽選となり、そのご連絡をします。)その後、入園決定の文書と、入園準備のご案内資料をお送りします。
5
入園式と保育のスタート
年少さんの新入園児は慣らし保育を行います。年中さんも、団体生活が初めての新入園児は慣らし保育を行います。保護者さんの見守り参加は、ご相談ください。途中入園は、年度によっては可能です。夏や冬からスタートされたお子様もいらっしゃいます。まずは、お問合せしていただき、気になった時に!!体験ください。同じ流れで体験・相談・書類提出・スタートになります。
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